2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

季節を彩る基底関数

最近使った基底関数の話題。 有機化学界隈だと、基底関数というと一般的にsplit valence基底系、特にpopleの6-31Gなどがメジャーで、信頼できる魔法の呪文「B3LYP/6-31G」の一部みたいに考えられているような節があるが、Correlation-consistent基底系(cc-p…

禁酒宣言

おれは、やめるぞ、酒を。 <追記> 1ヶ月の禁酒に成功した

新年の抱負

だいぶ遅れてしまったが、今年の目標として、自分で分子動力学プログラムを書いて走らせてみることと、Pythonを使って現在使ってるプログラムを見やすく書き直してみる事を挙げてみたいと思う。 これまでの人生でプログラミングから逃げてきたので、そろそろ…

本気を出すのが遅い

本気を出すのが遅いのが自分の欠点であるが、それはともかく今回の理論選択のための予備計算で思わぬ事態が起きた。 6-31+G(d)やcc-pvdz程度ではCCSD(T)をうまく再現していなかったM06HFが、aug-cc-pvtz基底関数系を使うと最高のフィット率を叩き出したので…

計算精度

とある小分子の計算を行っている。 B3LYP、M11は小さい基底関数を使ってもそこそこいいエネルギー値を出すが、二重結合との共役を含む場合のポテンシャルエネルギー曲面をうまく再現しないようだ。その点ではM06-2Xは大きな基底関数を使わない限り定量性はな…

面白ければいいのではないか

去年は研究の主力であるNMRのデカップラーの調子が悪くて精度が出なかったり(測定のたびにデカップラーのパワーを調整している)、はたまた1ヶ月使って大量に作った化合物の反応の中間体を精査したところ、目的とする経路を経ていないから解析するに値しな…

発送ミス

爆発性の試薬を10g注文したら1000g届いた。 アメリカンサイズだ。