他人を褒めるということ

アメリカで学んだことで最も良かったのはなんだろうかと考えている。
実験技術やプログラミングなど、学んだことは多々あるが、どんな他人でも存在を認める態度(少なくとも認めたふりをすること)、そして他人をちゃんと褒めるという態度は自分の生活に少なからぬ良い影響を与えてくれたように思える。まあ建前で褒めているってのもあるんだろうけど、少なくとも互いにポジティブな表現で会話するとコミュニケーションが円滑になる。

他人の存在を承認することを前提として、そこからコミュニケーションを行うというボスやラボの皆の態度は、自分の中で他者と付き合うための新しい標準になってしまっている。もちろん批判をすることもあるけれど、それは科学的な議論の内容についてであって、存在の是非についてではない。聴き逃してる部分もあるとは思うが。

30超えても人生観がどんどん変わっていくんだなと思うし、そういう出会いがあったことに感謝したいなと思う。
あとはこの恩返しとして自分の下の世代をしっかり褒めていけるような機会があるといいんだけど。